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2017年11月23日、24日 第4回本公演「潮時」@西条公会堂
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『ゴドーは待たれながら』
なんだか変なタイトル。

この作品は、サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』という
不条理演劇を下敷きに書かれています。

二人の浮浪者ヴラジーミルとエストラゴンが、
正体不明の「ゴドー」という存在を待ちながら、
枯れかかっている木のそばで、あれやこれやするというお話です。
意味のあることないこと、(大体あんまり意味のないことなような気がするけれど)
ふたりで、(ときどき四人で)延々と繰り返しています。

「待つ」という状況にクローズアップした二幕のお芝居です。

ゴドーはやってくるのか?
やってこなかったら、二人はどうするのか?
そもそもゴドーとはなにものか?

答えは、風の中とでもいうように、
静かに終わっていきます。


Q.『ゴドーは待たれながら』は『ゴドーを待ちながら』を読んでないと分からない?
 いいえ。そんなことはありません。が、
 面白さは倍増することは確かです!!
 白水Uブックス『ゴドーを待ちながら』
 サミュエル・ベケット(著), 安堂 信也 (翻訳), 高橋 康也 (翻訳)
 解説も詳しく、見終わった後、読んでみても面白いと思います。
 
 (ちなみに、役者の藤田君はこの不条理戯曲をインターネットで購入しましたが、
  最後の最後のシーンが落丁しているという、
  最高に不条理な体験をしたそうです。)

『ゴドーを待ちながら』を知らなくても、
「待つ」という行為は誰でもしたことがあると思います。
そして、「待つ」という状況はさまざまな物語や、歌謡曲のモチーフになっていますよね。
どうしようもない宙ぶらりんな状態で、人はいろいろ思考を巡らせるのかも知れません。

太宰治の『待つ』とか、三島由紀夫の『班女』とか、
野田秀樹の『農業少女』とか(ラストシーンの百ちゃんのセリフがとっても好きです)
♪わたし待ーつーわー とか。
(思いつく限りいろいろ挙げてみたいのですが、パッとあんまり出てこなかった。)

そして本作は、待たれている側の「ゴドー」の視点に立った作品。
現代風に言うならば、アンサーソング的な感じでしょうか。
ゴドー、登場しちゃいます。

ゴドーは誰かと約束をしていますが
それをすっかり忘れてしまいました。
いつ、どこで、だれと、待ち合わせをしているのか。
思い出せないまま、部屋の中でもんもんと過ごしています。

そういえば「待つ」側の視点は結構多くて、
「待たれている」側の視点って意外と少ないかもしれない。

誰かと待ち合わせをしたことがある人、
待ちぼうけを食らったことがある人、
きっちり五分前集合しなきゃ気が済まない人、
大事な試験の結果待ちをしている人、
将来に大きな期待を抱いている人、
カップ麺の3分が待てない人、

「待つ」「待たれる」経験をしたことがある人は、どなたでも、
通じる部分があるかもしれません。
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